ドームクラフトキャンプを開催しました!

※用語説明
・ホーム:子ども4~7名と大学生スタッフ1名からなる小グループ
・ホームリーダー:ホームについている大学生スタッフのこと

2025年3月8日~9日に、ドームクラフトキャンプを開催しました!
このイベントは、子どもたちが段ボールを使って自分たちだけのドーム(秘密基地)を作るものづくり体験イベントです。

小学1年生から高校生までの21人が参加し、切り出し・組み立てから装飾までをすべて自分たちで考え、形にしました。
また、作り上げたドームの魅力を保護者の方々にプレゼンし、実際におもてなしもしました。

まずは 大まかにどんなイベントだったのかをご覧ください👇
【フォトギャラリー】ドームクラフトキャンプ

「葛藤」の重要性——子どもたちは葛藤することで成長する

今回のドームクラフトキャンプのテーマは 「葛藤」。
「ものづくり」「おもてなし」を通じて、子どもたちが考え、悩み、試行錯誤しながら自分なりの答えを見つけることを大切にしました。

葛藤するからこそ、深く学べる
最近の子どもたちは、「答えをすぐに出すこと」「正解を求めること」に慣れている傾向があります。
学校の授業や習い事でも、「決められたルール通りにこなすこと」「効率よく進めること」 が求められる場面が多くなっています。

でも、本当に大切なのは「正解を知ること」ではなく、「自分で考えて乗り越える経験」 ではないでしょうか?
今回のキャンプでは、子どもたちが答えをすぐに出せない状況を、あえてつくりました。

実際の場面で見えた「葛藤」
✅ 「どうやってドームを作る?」の葛藤
初めて作るダンボールドームですが、全てを手取り足取り教えてもらえるわけではありません。
各ホームに配られたガイドブックを見ながら、自分たちで進めていきます。

Gyazo
Gyazo

中にはガイドブック通り全ての段ボールをつなげてみても、うまくドームの形にならないホームもありました。
ホームで何が間違っているかを話し合い、手順を戻ってやり直しましたが、それでもうまくいきません。

何度もうまくいかないとテンションが下がってきて、集中力が続かなくなってやめたくなることもあります。
しかし、そのホームはそれでも諦めず、もう一度皆で頭を突き合わせて、ああだこうだ言いながら組み立てて、ようやっとドームを完成させることができました。

Gyazo
Gyazo

✅ 「意見がぶつかる!」の葛藤
1ホーム4~7人だったため、なにかの選択を迫られる場面で全員が同じ意見を持つことは難しい状況でした。
特に、ホーム名を決めるとき、お客さんのおもてなしに何を使うかを決めるときには多くのホームで意見がぶつかる場面が見られました。

最初は自分の意見を主張するだけでお互いにヒートアップ。
そんななか、リーダーの助けを借りて、「なぜそれがいいのか」をきちんと相手に説明することに挑戦した子。逆に他の子の説明を聞いて、納得して合意する子。
ホームによっては別の子が折衷案や第三の選択肢を提示して他のみなが合意する場面もありました。

Gyazo

✅ 「発表したくない!」の葛藤
人前での発表は苦手と思っている子は多いかと思います。
今回のイベントでは2回ほど人前で発表する機会がありました。

一日目の発表のときには、発表をしたがらない様子もぼちぼち見受けられました。
それでも、思いを込めてドームを作り上げたことで、「発表はしたくないけど、自分たちのドームの魅力は伝えたい」という気持ちの変化があったのかもしれません。
2日目にはともに過ごしたリーダーの後押しとサポートを受けて、みんなの前で工夫したところを発表できた子もいました。

終わりに
葛藤、そしてそれを乗り越えることをテーマに開催した今回のドームクラフトキャンプ。
とはいえ、一度の体験で自分なりの答えを見つけたり、それを形にできたりするとは限りません。
実際、葛藤の中で上手くいかずに放り出したり、伝えたいことがうまく相手に伝わらず悔しがったり、四面楚歌になりその場から逃げだしてしまったりと、決して成功体験ばかりではなかったと思います。

でも、そうした葛藤こそが大きな成長の種になると私たちは信じています。
これからも良い葛藤が生まれるような場をつくり、その葛藤を乗り越えるサポートをしていきます。

Gyazo

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