
みなさん、はじめまして。
広島大学医学部医学科3年の北瀬です。
この度は広島大学医学部保健学科作業療法学専攻の1年生と、福山南病院、鞆の浦・さくらホームにて実習をさせていただきました。
訪問診療や訪問介護へ同行させていただいたり、福山南病院の平岩先生や鞆の浦・さくらホームの代表の羽田冨美江さん、そして職員の方々などからお話を伺ったりと、非常に学びの多い1日でした。
はじめに ~鞆について~
広島県福山市にある鞆町は人口約3,000人、高齢化率が約50%の町です。
昔ながらの町並みが残っており、スタジオジブリ作品「崖の上のポニョ」のモデルになったと言われています。


訪問診療へ

午前の実習では、鞆の浦・さくらホームとご自宅への訪問診療に同行させていただきました。
特に印象に残っているのは、医師の平岩先生と患者さんやそのご家族、鞆の浦・さくらホームの職員の方々との距離が近く、皆さんフラットに話をされていたことです。
患者さんは平岩先生に困っていることを何でも相談しやすいように見えました。
また平岩先生は多職種の方々とも患者さんの情報を密に共有し、患者さんのためにどうしたらよいか一緒になって考えておられました。
平岩先生に人と話す時のポイントを伺うと、
目線を合わせること。
そして相手の波長に合わせて話すこと。トーンとか速さとか。
相手が何を求めているのか考えて話すようにしている。
と教えて下さいました。
実際に見学させていただいて、患者さんとの関わり方や多職種連携とはどのようなものかについて理解が深まりました。
平岩先生とお話させていただいた中で、特に心に残っていることがあります。それは、
Give and Takeの立場を固めないことが大事。
患者さんはTakeだけの立場ではない。
ということです。
地域で暮らし、働くうえで住民の方々に支えられている、ということをいつも心に持っておきたいです。
訪問介護へ

午後の実習では、鞆の浦での訪問介護へ同行させていただきました。
認知症の方や要介護5の方が一人暮らしをされていたのですが、ここに地域の力・温かさがあったのです。
鞆の浦・さくらホームの職員の方によると、地域には何かしらの力があり、施設では認知症が進んでしまう方も地域ではしっかりされていたり、看取りのために地域に帰ってきた方がその後何年も元気に暮らされていたり、といったことがあるそうです。
そして地域住民の方はお互いのことをよく気にかけておられました。
実際に訪問させていただいた方に、「1人で困ることは何かありますか」と尋ねたところ
1人で困ることはない。
1人で大変なことがあったら、すぐにみんなが助けてくれるから。
とおっしゃっていたのが心に残っています。
日頃から声掛けをし合ったり、何か気になることがあれば鞆の浦・さくらホームの方に相談したりされているそうです。
とても温かく、素敵な町だと思いました。
平岩先生や鞆の浦・さくらホームの方々のように地域を支えておられる方がいて、地域住民の方の温かさがあるからこそ
誰もが安心して地域で暮らすことができているのかな、と思いました。
ちなみに ~お昼ごはん~
お昼は「スープとおにぎり クランク」でいただきました。
こちらのお店は、さくらホームが展開されている成人向けサポート事業の一つで、就労継続支援B型事業所となっています。
店内は広々とした空間で、お子様連れの方や車椅子の方も利用しやすい空間となっていました。
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おわりに
福山南病院の平岩先生や、鞆の浦・さくらホームの居城さんをはじめ、職員の方々、地域住民の方々、実習を受け入れて下さり誠にありがとうございました。
みなさん温かく迎えて下さり、とても嬉しかったです。
地域医療や多職種連携について実際に見て学んだり、地域を支えておられる様々な方からお話を聞かせていただいたりと、非常に貴重な経験をさせていただきました。
またぜひ鞆を訪れたいと思っております。
この度はありがとうございました。
